最近よく父の夢をみる。朝起きると決まって涙を流していて、かなしい気分で目が覚める。
内容はよく憶えていないけれど、ひどく自分が無力な気がして切なくなる。ボクはいったい何をやり残して悔いているんだろう。
神様の存在なんて信じてはいないけれど、もしも神様というものがいてこの命と引き換えに今は亡き愛すべき人たちを生き長らえさせることができたなら、ボクはよろこんで捧げただろうか。
家族ならどうだろう。友だちならどうだろう。細く関係を持つひとたちならどうだろうか。
基本的に世の中は平等ではないとボクは思う。
男女平等ではなくやはり男は女を守るものだと思っているし、頑張ったひとと投げ出したひとを同じラインに置くのはおかしいとも思う。
けれど命は平等だ。生命は均等だ。
このひとは長生きするべきだとかあのひとは社会から消えるべきだとか、そんなことはけしてない。
長寿の木々が枯れるまでにひとは何世代も移り変わっていく。去り行くひとたちのもとへ追いつくのはそれほど長くもない。
それまでにボクは父と笑って会いたいと思う。
流すなら嬉し涙がいい。繰り返すなら愛するひとがいい。目覚めるなら明るい朝がいい。
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