中学・高校生のころ、憧れの対象となる女子というのはだいたい決まっていた。可愛くてスタイルがよくて明るいコ。
ちょっとぐらいの欠点は気にしない。女友だちからは不評であっても、すこしぐらい悪いことしても気にならなかった。
そのかわり、鼻毛が出てたりすると幻滅したし、車酔いで嘔吐したりするのを目撃すると途端に憧れが消えていった。
それが歳を重ねるにつれて、どんどん変化してきている。
いくら綺麗でスタイルがよくても、道端に平気でゴミを捨てたり、レストランの灰皿を持ってきてしまったり、そんなふうにモラルを守れないのには嫌悪感すら感じる。
逆に、鼻毛が出てようが乳毛が伸びてようがそんなの全然平気。「 うんちしてくるからちょっと待ってて。 」なんてさらっと言われたら惚れ惚れする。
街往くカップルを見てもわかる。10代のカップルはだいたい同じような容姿だ。美男には美女。美女には美男。
でも20代後半や30代になるとちょっと違う。なんであんな男にあんな可愛い女が?なんであんな女にあんなカッコイイ男が?と思ってしまうようなカップルを多々見かける。
それは『 美しさ 』や『 カッコよさ 』の定義が、おとなになるにつれ少しずつ変わっていくからだと思う。トータルでひとを判断するようになっていくために。
うちの近所に、三味線教室を開いている50歳ぐらいの女性がいる。
お世辞にもいいとはいえない顔立ちをしているのですが、姿勢よく歩き、仕草にも無駄がなく、話し方にも気品があって、着物をとても着慣れている。
話す機会があるときはなぜか緊張してしまい。きっと、こういうひとを『 美人 』ていうんだろうなぁといつも思う。
美しくなりたい。
目で知る美しさではなく、肌で知る美しさを手に入れたい。
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