クリーニング屋はたまにしか利用しないのだが、行く店は決まっている。
お目当てはそこの看板おばあちゃん。言うまでもないがそっちの気はない。
おばあちゃんは、たぶん70歳とちょっと。白髪に曲がった背中。お世辞にも機敏とはいえない動作。
なのだが、暗算スピードはかなりの一品なのである。
はっきり言って、昨日行ったコンビニSの店員よりはレジの手際はいい。おばあちゃんを見習ってほしいくらいだ。
もしかしたら、レジの打ち間違えよりおばあちゃんの暗算のほうがミスが少ないんじゃないか、という妙な安心感。そこに「ベテランの技」を感じる。
長い歳月で培われた、おばあちゃんの脳内における前頭葉と視床下部間のシナプスの流れは…(中略)…であろう。うーん。素晴らしい。
最近そのクリーニング屋さんに行くと、店内に掲示された料金表を見ながら、おばあちゃんと暗算勝負を(勝手に)しかけている。
もちろん、まったく歯が立たない(笑)
なにしろ
「スーツ上下とスラックスで○円になります。」
と、答えが文章の流れになっているのだから相手になるわけがない。さらに付け加えると、それにはちゃんと消費税が加算されているのだ。
なんでもいいから、年老いても褪せることのないものを持ちたい。
そのころになったら(たぶん)生まれているであろう孫に、「すげー!おじいちゃんかっこいー!!」と言われる、という夢をひとつ加えて。
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