どの星だろう

2005.03.21
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遠い親戚にあたるおばあちゃんが亡くなった。
風邪で寝込んで、そのまま布団からでることはなかった。
92歳だった。

納棺の儀式の最中に、隣に親子が座っていた。
そして、4歳か5歳ぐらいの女の子が、お母さんにこんな質問をしていた。

「ねぇ、おかあさん。おばあちゃんは、これからどうやってお星さまになるの?」

お母さんは、黙って子供の頭を撫でるばかりだった。
わたしはなぜだか切ない気持ちになって、ただ俯いていた。


形あるものはいつしか崩れ、命あるものはいつしか息絶える。
それが人なれば、血は肉は骨は焼かれ、小さな壷の中へその名残を残すばかり。

心臓の止まりゆく時刻と、その者の生死は同じではない。
存在の有無を決めるのは、その者自身ではなく、その者を思う者こそだから。


おじいちゃん(旦那)も90歳を過ぎているが、まだまだ元気で、訪れたひとたちを出迎えていた。
70年以上もそばにいた愛するひとを失った気持ち。
わたしには想像することすらできない。

帰り道、夜道を歩きながら、玄関先で頭を下げていたおじいちゃんの姿を思い返していた。
明日11時、おばあちゃんは灰になる。
せめて健やかな快晴を、と、星空を見て願う。

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