わたしには、中学生以前の写真がない。
家を出た母親が持っていってしまったのか、父か祖母が捨ててしまったのか、小さい頃の写真がないのだ。
だから、昔の自分の写真があるひとを羨ましく思う。
とくに、家族団らんの写真などを見せてもらうと、ほろ苦いような、なんともいえない気分になる。
高校のころからはだんだんと写真が増えていくのだが、その中に、家族といっしょに写ったものが一枚もない。
思い出はすべて、記憶のなかにだけだ。
妹がいつか結婚するとき。
そのときはきっと集合写真を撮るだろうから、それがわたし(たち)にとって初めて家族とともに写る写真となる。
だいぶ月日が経ってしまったが、それを最後の一枚ではなく、最初の一枚にしたいって思う。
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