写真は早朝の新宿アルタ前。人影がない。こんなときでさえ、いまここで撮影できたら楽しいのに、なんて思う。
こっちへ来て初の朝帰り。
始発近くの列車で座るひとたちは、みな一様に眠りこけている。他人に囲まれたなかで、なぜこんなにも無防備でいられるのか不思議だ。
安全であるということは、緊張感がないということなのか。
家に着くまでのすべての色が白ずんでいた。
この数ヶ月間で知った気になっていたのは、どれほどのものだったのだろう。あの通りも、あそこのお店や書店も、そして関わってきた人たちも。
わたしは独りになるのが好きだ。
でも独りになってしまうのは怖い。だれだってそうでしょう?
たくさんの誰かの大切な人たちが消えていく。街の明かりのように。
けれどもう灯ることはないのだ。