2011年2月アーカイブ

湯船に浸かりながら 両手でお湯をすくう 電球の明かりがまぶしく映って ゆらゆらと揺れた 力を緩めると 少しずつ隙間からこぼれ、消えて もう揺らめかない 空っぽの手のひらを見つめている これでいいんだと思い込んでいて そう信じかけていて それなのに いままで聞いたこともないような歌に、何かをこじ開けられて 気がつけば肩にまで落ちるほどの涙を流している

何を知り 何を知ったふりをして ここまで生きてきたのだろう 素直であればこそ言えたこと 選べたこと 選んでもらえたこと 何よりも大切なものばかりを すべて払いのけてきてしまったように思える きっと もっと多くの愛や絆 こんなちっぽけなものじゃなくて

いつも悩んでいた いつも苦しんでいた いつも好きでいた 何も言えずにいた 答えがなければ抱きしめてはいけないと 勝手に思い込んで だれも幸せにならない道を歩いてきた

この道の果てにあなたはいない どんなに探しても どんなに叫んでも