2012年3月アーカイブ

2012年3月11日午後2時46分

震災からちょうど1年後のその日、その時間を、コンビニに駐車した車の助手席でむかえた。
運転席と後部座席には友人たち。
車載テレビに流れる追悼式の映像。
黙祷の合図とともに、周囲にはサイレンが鳴り響いた。
目を閉じて手を合わせる人々は、いま何を思うのか。

震災後に福島へ帰郷するのは2度目だが、前回は親戚回りをするだけで時間がなくなってしまったため、友人たちと会うのはひさしぶりだ。
いっしょにご飯を食べ、遊び、酒を飲みながらくだをまいて、風呂に浸かり、同じ部屋で寝る。
変わらないことに安堵して、たくさん笑った。

新聞には毎日、放射能の線量が掲載されている。
スーパーで野菜を買う伯母は、「どうせお金を出して買うなら福島産じゃないほうが安全じゃない?」と笑って言った。
毎年お米を送ってくれるおじからは、震災前の古米が届いていた。
何も変わっていないわけではない。

帰る場所は福島で。戻る場所は東京で。
暮らしはここに根付いているはずなのに、帰郷するたび、まだ旅をしているような気分になる。
いつ終わるのか。いつかは終わるのか。終わるようなものなのか。