長雨の憂鬱

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雨が止むのを待つ人より、雨の中を走り出せる人が、目的地へと先に着く。
当たり前のことを当たり前に行動できる人って、ほんとにすごいなあって思う。
背中を押して送りだしてくれる存在って、そんなにいないって知っていても、いつか、天災か何かのような突拍子も無い出来事が、スタートの合図を出してくれるかもって、ほんのり期待をしていることがある。
はじまりは自分の中にしかないのに。
立ち止まる時間が長いほど、歩き方を忘れてしまうってわかっているのに。

「時間を止められたらいいのに」なんて思う人が多いのは、やりたいことがあって時間が足りないからではなく、このまま時が流れていくのが怖いからなんだと思う。
時間が有限でも無限でも、船は漕がなければどこへも着かない。
それこそ、風任せの行く末だ。

ヨーイ、ドン。と、思い切り手を叩いて合図を出してみる。
ヨーイ、ドン。
間違って走り出したって、それできっといいんだと思う。

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