2012年11月アーカイブ

家から駅に向かう途中、路地裏を歩いていると、小さな男の子がキックボードに乗って颯爽と横を駆け抜けていった。
元気な後ろ姿を微笑ましく眺めていると、10メートル先ぐらいで突然転倒。それも、かなりの勢いで。
頭は打ってないようだが、心配なので駆け寄って声をかける。
「大丈夫?」
問いかけに無言で頷いた顔には、「おれ泣くからね?おれいま我慢してるけどもう泣いちゃうからね?」と書いてある。
「けがしてない?手見せてごらん」 両手とも傷はない。ほっと胸を撫で下ろす。子供は血を見ると泣き出す生き物だ。

男の子はゆっくり立ち上がった。
膝が痛むのか、ズボンをめくる。そこには、血が滲んだ擦り傷が、、 やばい!これは泣くぞ! ますます涙目になる男の子。このままでは「あやしいオジサンが子供にイタズラして泣かしている」と通報されてしまう!(まじで)

必死に脳細胞を総動員させるが、まったく名案が浮かばない。 ...と、急に男の子が冷静になった。 「あ、ゲオだ」 「え?あ、そうそうゲオで借りたんだよ」
「ふ~ん。返すの?」 「うん。これから返しに行くとこ」 「ふ~ん」 ・・・どゆこと?
なぜゲオに興味持った?
なぜゲオの返却袋で泣き止んだ? なぜ~~~?! そのあと男の子は、何事もなかったかのように、またキックボードに乗って走り去った。 「危ないから歩いていったほうがいいよ」という忠告に 「家近いから平気!」 と、爽やかな笑顔を残して。。 子供って不思議生き物だ。